モダン家具
産業の近代化と共に発展してきたモダンテイスト
モダンテイストは、19世紀までの建築や家具に見られた装飾性や複雑な柄、彫り物などから一転し、20世紀になって生まれてきた工業デザインの発想から、建築や家具においても機能美を中心にした、シンプルでシャープな印象を与えるテイストです。
素材は、スチール、アルミなどの金属の他、クロムやガラスといった無機質なものや樹脂のような艶のあるものを取り入れて、より近代的でクールさを強調します。カラーも、ホワイト、黒、赤といった限られた色遣いで、敢えて暖かみを出しません。
このような方向性を持ちながらも、世界各国の文化やそれまでのテイストの背景から、イタリアやドイツを中心としたヨーロピアンモダン、デンマークなど北欧モダン、アメリカンモダン、さらには身近な所でアジアンモダンや、我が国でもジャパニーズ(和)モダンなどが生まれています。
日本では、モダンなインテリア家具を選ぶ場合、モダンを突き詰めて作るタイプの人もいますが、やはりどこかに自然な暖かみを求める場合が多く、カラーやフォルムをシンプルなものにしながら、素材には、木を入れてナチュラルな印象を残したナチュラルモダンとも言えるテイストを好む人が多いように思います。
それでは、どんなアイテムがあるか具体的にいくつか見てみましょう。