デザインチェア「NY」
優れたエルゴノミクス(人間工学)の産物「NYチェア」
ミッドセンチュリーの後、1970年に日本のデザイナー新居猛氏によってデザインされたチェア。一般にはあまり知られていないかもしれませんが、このチェアは国内でグッドデザイン賞を何度も受賞した他、ニューヨークの近代美術館(MoMA)の永蔵品となっている作品です。
多くのデザイン家具がそうであるように、この製品も工業製品化がしやすい事から、類似品がたくさん出て、モノとしては皆さんの目にはたくさん触れているのではないでしょうか。
しかし、このチェアの特徴は、人間工学に基づいた快適さを追求した設計。それは、シートや肘掛けの高さ、背の角度などサイズに始まり、ファブリックの貼り強度など、細かい所に及んでいます。ですから、見た目が斬新であることや素材感によるデザインが中心となっているデザイン家具と比べると、類似品と正規品では、本質的な差が出るアイテムの一つです。