フランスの輸入家具
王宮の香りを運ぶフランスの輸入家具
フランスの輸入家具は、ロココ調を代表に装飾がたっぷり施された王宮の家具、というイメージです。葉を模した複雑な模様を彫り込んであり、いかにも手がかかっていそうな所が高級感たっぷり。表層につかってある木の色合いもシックで、ここにも貴族達の趣向が表れている感じがします。
日本でも、このテイストが好きな人はいると思いますが、実際に家に使っている人は少ないでしょう。これらの家具に合う部屋自体がなかなか難しく、まさに家具が部屋を選んでしまいます。コーディネーションでは、全てをこのテイストに揃えないと見栄えが悪いので、天井照明やランプ、カーテン、小物、クッションに至るまで気を遣いますね。グリーンが置きにくいのも弱点です。
一方で、これらを達成しているお家もあって、それはそれは見事です。一度はこんなお家に住んでみたいっ、と思わせるインテリアに仕上がります。
実は、フランスの輸入家具というのは、こういった王宮家具のようなものばかりではなく、プロバンス家具と言われる南仏系のものもあります。こちらは地中海に面した暖かな気候と田舎の雰囲気がある素朴な感じの家具です。やはり基本的な家具のラインは同じなのですが、王宮家具のようなものに比べて、装飾が施されておらず、よりシンプルなものになっています。