アバカの家具

アバカ家具

アジアンインテリアに欠かせない「アバカ」

インテリアに携っていない方にはあまり聞き慣れない素材だと思いますが、アジアンインテリアには欠かせない草の素材です。日本では、産地フィリピンの首都の名前から「マニラ麻」とも呼ばれています。麻というと少しイメージが湧くと思いますが、植物の繊維を抽出して紡いだものです。ただし、植物の分類としては、麻の仲間ではありません。

アバカは、とても強靱な天然繊維で、木に比べて耐候性があり(水や光に強く腐敗しにくい)、古くからロープに使われてきました。

また、その強さから紙幣が作られている事が有名ですが、他にも様々なものに使われており、ティーバックやコーヒーフィルターなど「なるほどね〜」というものから、化粧品の薬の容器、さらにはベンツのボディの一部など「えぇ〜!?」なものまで。製造工程上、エネルギーも廃棄物としても地球環境に優しいので、エコな現代向きの素材のようです。

アバカはカルバン・クラインが素材として取り入れているように、ファブリックとしても使われています。シルクやポリエステルと合わせてとても繊細な感触を持った生地ができます。

そんな強さと繊細さを兼ね備えたアジアの優秀素材アバカは、通常の木の製品と比べて普段の日本の生活ではあまり目にすることがないので、逆にそれが家具として空間に入ることで、ぐっとエキゾチックな雰囲気を作ることができます。また、色合いが落ち着いているので、アジアン風にしたいけれど高級感ももたせたいという場合に最適。皆さんも一度チャレンジしてみては?

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