MDFの木の家具
進化した工業木材「MDF」
MDFはMedium Density Fiberboardの頭文字です。直訳すると中密度の繊維板。この繊維板というのは、木を煮て溶かし、繊維を抽出して接着剤を入れ、熱を加えて板状に固めたものです。パーティクルボードが木片を集めてきたのに対して、繊維状にしているため、中に詰められている要素はぐっと細かくなります。
ファイバーボードまで細かくなると何が良いのでしょう?パーティクルボードよりも更に木の自然な性質からくる問題(反りや歪み、割れ)が無くなり、加工性や耐久性が高くなります。
特に材質が全体に均質になるので切り口がより滑らかになります。また、使う木の種類、接着剤、密度をコントロールすることによって、軽い板にしたり、硬い板にしたり、最終的に使う対象の用途に合わせた板を作る事ができます。
MDFも最終的な見た目は、パーティクルボードと同様に関係が無く、最終的には塗装や突き板などで化粧合板にすることになる為、詰める木材は、ラワン材やパイン材などアジアでとれる安い材料が使われることが多いです。
接着剤と作り方によって、耐水性のある板にすることもできるんですよ。板なのに耐水・・・凄いですね工業木材は。