綿の家具

布の家具

家具にとっての「綿」

綿と書いて「わた」と読んだり「めん」と読んだりしますが、「めん」と読むときは、木と一緒にして木綿「もめん」と読んで使うことの方が多いですね。「わた」と「めん」は読み方が違うだけなのですが、異なる使い方をします。

綿(わた)という場合は、繊維が塊になっているものを指していますので、必ずしも木綿ではありません。羊毛綿や合成綿(ポリエステルなど合成繊維でできた綿)なども綿(わた)と呼びます。

当然、繊維の種類によって、その特性は異なりますので、綿(わた)=木綿だと勘違いしないように注意しましょう。一方「綿100%」というような表示の場合は「木綿100%」という意味です。難しいですね(^^;)

木綿は英語でcotton(コットン)。丈夫で吸湿性が高く、なんといっても肌触りが良いのが特徴。ご存じとの通り、下着によく使われますよね。

アトピーなど敏感肌や自然志向の方々に好んで使われるのがオーガニックコットンと言って、そのまま訳すと有機栽培された木綿、ということですが、具体的には、木綿を栽培する際に、化学的な農薬を3年以上使用していない土壌で栽培し、製品になるまでの工程にも化学薬品を制限して製造されたものです。

真綿(まわた)は、コットンではありません。絹から作られます。通気性と保温性が高いですが、価格も高い・・・。絹からできているので、光沢がとても綺麗。

羊毛綿は、縮れた形をしていて弾力性がとてもあります。保湿ができて吸熱放熱に優れているので、布団に使われていますよね。

合成綿は、木綿よりもふわっとしていて軽いのが特徴。保温性が高く体に馴染みやすいので、木綿と一緒に混合して使う事で、それぞれの特徴のバランスを考えて作った綿ができあがります。

家具では、綿は、カバーリングの他クッション材として使われます。バネやウレタンを中心にして、その周辺に綿を巻く事で、より自然な柔らかさと暖かさを作っています。

家具の布でカラーコーディネート