地域密着型家具店

地元の消費者に丁寧に対応して生き残る地域密着型家具店

1980年代以降、市場の縮小に加えて大型店の拡大によって、次々となくなっていったのが、各地の地元にある古い家具店です。その多くは、小売店としては大きな面積を持ってはいるものの、郊外に出てくる大型店のサイズと比べると見劣りする上に、店舗が古いまま、品揃えも古いまま、店員も進化せず、チラシによる目玉商品の効果もあまり出なくなって行き詰まっていきました。

そんな中で、店主を中心にスタッフが商品知識やインテリアの知識を増やしたり、顧客を覚えて来店時の会話を弾ませるほか、こまわりの利いた配送を無料で行うなど、小さい店舗でもできることをしっかり行って支持を得ている家具店もあります。品揃えに関しても、顧客との対話からその来店客が必要としているものを察知し、大型のものだけでなく、小物を積極的に取り入れるなどして顧客の来店頻度を増やす工夫がされ、地元密着型ならではのアプローチが光ります。

展示面積に限界があるので、色んな家具が見られるというわけではありませんが、もし地元で家具店を見つけたらちょっと覗いてみると面白いかもしれませんよ。入ってみるかどうかを決めるポイントは、入り口。オープンな感じで、小物を中心に入りやすいエントランスが演出されていれば、工夫がされているお店なので、店内もチェックしてみましょう。