百貨店の家具売り場

縮小を続ける百貨店の家具売り場

縮小を続ける百貨店の家具売り場

百貨店は、高度成長期に著しく成長してから、長い間流通の主役でしたが、バブル崩壊以降、業態そのものが非常に厳しくなっています。実際に行ってみるとわかりますが、入り口となっている1Fとデパ地下と言われる地下の食品フロア以外は、都心部ですら客数はとても多いとは言えない状態です。食品フロアで持っているなんてまるでスーパーのようですね。

他の商品群でもそうであったように、昔は家具販売にとって百貨店は主力の流通経路でした。商業地の中心にありながら、ある程度広いフロアを持ち、しかも高級品を買う顧客が揃っている百貨店は、家具の販売には適しており、住宅が増加している時期は、上層階にありながらも、相当な金額を売り上げていました。最盛期には、一台数百万円もする桐のタンスなどが売れていた時もあり、今から考えると栄枯盛衰を感じさせます。

時代が変わり、スーパーなど量販店通販に押されるようになってから、家具売り場は坪単価が減少し、百貨店のフロアとして扱う商材として適さなくなって、多くの百貨店から姿を消しました。

しかし、百貨店としての信頼度はとても高く、質の高い家具を求めている方にとっては、チェックしてみる価値はあるでしょう。ネットショップなどと違い、しっかりしたメーカーのものを責任を持って販売してくれますし、メーカーとの連携やアフターフォローなどの面ではやはり安心できます。今でも、伝統的な家具メーカーの家具を売り続けている百貨店もありますので、質の高い伝統的な家具を求めている方は、買い物に行ったついでにちょっと寄ってみてみると良いと思います。