デザイン家具
産業の発展に伴って発展してきたデザイン家具・デザイナーズ家具
デザイン家具とかデザイナーズ家具と言われているものは、あまりはっきりしたテイストとしては存在していませんが、ミッドセンチュリーの時代に発展した欧米のデザイナー達が創作したものを中心に、一つのセグメントを構成していると考えられます。
ミッドセンチュリーというのは、1920年代からのドイツのバウハウスから影響を受けて多くの優れたデザイナー達が輩出された1940年〜60年くらいの時代です。
このミッドセンチュリーには、イギリスや北欧といったヨーロッパのデザイナー達に加え、アメリカに有数のデザイナーが生まれ繁栄していきました。
その背景には、単なるデザインとしての流れだけでなく、戦争後の技術と生産力、需要の高まりという流れがあり、世界の中心として益々力を強めていったアメリカが、インダストリアルデザインの中心となっていく中での繁栄でした。
そして、加工性が高く大量生産ができる樹脂が使われたり、それまでの素材に関しても、新たな加工が施されたりすることで、それまで出来なかった構造ができたり、異質な素材を組み合わせたりして新しいデザインが次々と誕生しました。
当時にとって、近未来をイメージしたデザインが多く生まれ、今振り返ってみると、逆にそれが懐かしい事でレトロなテイストとして捉えられる側面もあります。
それでは、具体的にいくつかデザイン家具を見てみましょう。