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オイルフィニッシュの木の家具

自然な木の温もりをそのまま生かす「オイルフィニッシュ」

自然な木の温もりをそのまま生かす「オイルフィニッシュ」

家具の塗装にも色々な方法があります。

  • アメリカで古くから使われてきたラッカー塗装
  • 日本で古くから使われてきた漆塗り
  • フローリングの床などでお馴染みのワックス塗装
  • 最近の主流となったポリウレタン塗装
  • 自然な温もりを生かすオイルフィニッシュ
  • 手軽にできる水性塗料の塗装
  • などなど。

塗装の目的は、表面を強化する事と色や艶を出す事です。多くの塗装方法が、塗料を上から被せて膜を作る事によって、表面を強化するのに対して、オイルフィニッシュは、木自体にオイルを染みこませてから硬化させる事で木そのものを保護・強化します。

厚い膜を作らない事で、色々な長所があります。まず、見た目の感じとして、自然な木の感じがダイレクトに見えます。木目や木肌の風合いもそのままです。

膜を作る場合は、どうしても家具の表面に無機質な艶が出て、それはそれで美しいのですが、本物の木の感じは損なわれます。そしてそれは手に触れた時の感触も同じで、膜を作る塗料の場合は、つるつるした感じになってしまいますが、オイルフィニッシュの場合は、ある程度の弾性がある為、木の表面の触感がそのまま残ります。さらに、膜を作らない事から木の調湿性が維持されやすく、いわゆる木の呼吸が損なわれない為、木らしさが長持ちするという事もあります。

一方、強度という意味では、やはり膜を作るものに比べると劣ってしまいます。傷、熱、水分、薬品などへの耐性は膜が作るタイプ(特にポリウレタン塗装)の方が有利です。ただ、それにしても完全に防げる物でもないですから、そういった傷も暮らしの歴史として長く家具を使って味わっていく気持ちがあれば、むしろオイルフィニッシュは最適な仕上げでしょう。

こういった性質から、オイルフィニッシュは、無垢の木でできた家具に使われることが多いです。

ポリウレタン塗装の木の家具