カタログ通販
流通業の形態を大きく変えたカタログ通販
カタログ通販は同じ流通業でありながら、店舗を持って行う一般的な流通業とはコスト構造が全く異なり、成長の為の戦略も全く違います。その為、昔通販が入ってきて勢いよく成長していた頃、よく「カタログ通販は、無店舗販売だからコストがかからなくて儲かっていいよね」と誤解した認識がされたりしていました。
実際にはカタログ通販には、有店舗販売にはかかってこないか、カタログ販売だからこそ大きく必要になる固定費がいくつかあり、トータルで考えたときには、やり方は違うものの、儲かるかどうかはマネジメント次第です。特にカタログ費、顧客管理費といった固定費のマネジメントとそれをどう経営に活かすのかは重要なポイントでした。
実物が見られないというハンディを持ちながらも、利用者から見た時のカタログ通販の利用者のメリットは、数多くあり、日本でも普及した要因です。
- 一度に数多くのアイテムを見て比べられる。写真を見ているだけでも楽しい。
- 一々店員に聞かなくても商品の特性が書かれていて理解しやすい
- 商品のバリエーションもリスト化されていて選びやすい
- そもそもお店まで行かなくても済んで、いつでも手軽に注文できる などなど。これらの特徴は、ネットショッピングやコーディネートショップにも引き継がれていますね。
カタログの通販で良く売れる家具は、小さい収納関係の家具です。昔は、1万円弱のコーナーテレビ台が飛ぶように売れた時代もありましたし、すきま収納だけで一冊カタログを出しているような通販企業もあります。
通販の家具で注意したいのは、商品のクオリティですね。どうしても商品が価格で他社と比較されたりすることから、価格競争になりやすく、その為、殆どの製品は中国を中心に発展途上国で生産されます。
昔に比べると質は良くなってきてはいますが、やはり国産などと比べると差があり、特に安定性の違いは大きいです。商品によってあたりはずれが出てしまうので、取り替えてくれるかどうか、その際の送料はどうなるのか、といった所を確認した上で購入することと、基本的には長く使える家具は極めて少ないので、一時的な利用のものを中心に考えましょう。